ツイッター個人融資は危険!個人間のお金の貸し借りの違法性やリスクを関係法令から検証

SNSのツイッターを介して、見ず知らずの個人間でお金を貸し借りする「ツイッター個人融資」が社会問題となっています。

家族や知人など普段から付き合いのある人からお金を借りる場合と異なり、ツイッターの個人融資は違法かつ非常に危険なため、絶対に利用してはいけません。

過去にはツイッター上で融資の営業をしていたとして逮捕者も出ており、警視庁や金融庁も注意を呼びかけています。

今回はお金の貸し借りに関係する法律から個人間融資の違法性やリスクについて解説します。

ツイッター個人融資とは

ツイッター個人融資とは、SNSのツイッターを通じて見ず知らずの他人同士がお金の貸し借りを行うことです。

ツイッターで「お金を貸します」という人(貸主)と、「お金を借りたい」という人(借主)がダイレクトメッセージなどでやりとりをして、指定された日時・場所でお金を受け渡します。

家族や知人との関係でお金を借してほしいと頼めない人や、総量規制※で金融機関からお金が借りられない人が、最終手段としてツイッター個人融資に手を出してしまうケースが増えています。

※総量規制とは、個人が貸金業者から借入できる金額を年収の3分の1までに制限する法律のことです。

生活費や借金返済などに必要なお金を、第三者に知られることなく手軽に借りられるため、不用意に利用している方も少なくありません。

しかし、ツイッター個人融資は金融機関から借りるよりも遥かにリスクが高い取引です。

過去には「お金を貸す代わりに性的行為を強要された」「『返さないと家族にバラす』と脅された」といったケースが報告されています。

さらに、個人融資の貸主には個人情報保護法を遵守する義務がありません。

氏名、住所、電話番号、メールアドレス、銀行口座といった個人情報を悪用されたり、流出したりする可能性があります。

 

 

ツイッター個人間融資の違法性

家族や友人に「ちょっとお金が必要だから貸して」というやりとりは日常的に行われていますが、なぜツイッター個人融資になると違法性があるのでしょうか?

お金の貸し借りに関係する法律で検証してみましょう。

個人間融資で年109.5%を超える利息は出資法違反

個人間でお金の貸し借りをする場合、貸主と借主の合意があれば、自由に契約の内容を設定できます。これが「金銭消費貸借契約」です。

契約内容を自由に設定できるとは言え、貸主より立場が弱いと考えられる借主が高い利息を課せられれば、借金地獄に陥ってしまいます。

そこで、日本では借主を借金の負担から救うためのルールとして、出資法や利息制限法という法律で利息に上限が設けられています。

貸金業者からの借入は年20%が上限金利ですが、個人間でのお金の貸し借りでも、年109.5%(1日あたり0.3%)※を超える利息の契約をすれば出資法違反で刑事罰が科されます。

※例えば、元金10万円の場合、1日の利息が300円を超えると出資法違反となります。

ところが、家族や知人など普段から付き合いのある人ならまだしも、見ず知らずの個人間融資で消費者金融などよりも利息が低いお金の貸し借りになることはありません。

ツイッター個人間融資の貸主は高利で貸し付けて儲けを得ることを目的にしているケースが多く、この場合の年20%を超える金利は違法と言わざるを得ません。

ツイッター個人融資は貸金業法違反にも該当する

個人であっても、反復継続する意思をもって金銭の貸付けを行うことは、貸金業に該当します。

「反復継続する意思」とは、前述したようにお金の貸して利息で儲けることや、何らかの見返りを求めることです。

不特定多数が閲覧可能なツイッターで「お金を貸します」、「融資します」などと書き込んで、契約の締結を勧めることは、個人が無登録で貸金業の営業していることにほかならず、貸金業法の規定に抵触します。

さらに、ツイッター個人融資は「借金の取り立て」のルールからも、貸金業法に違反しています。

貸金業者は貸金業法の定めにより、正当な理由なく、社会通念上、不適当な時間帯に電話やFAX、訪問などで借金を取り立てることが禁止されています。

しかし、個人間融資で一度でも返済期限に遅れたり、約束の額を返せなかったりすると、執拗な取り立てを受けることが容易に想像できます。

ツイッターを使ったヤミ金業者が摘発された事例からもわかるように、「どうしてもお金が必要でツイッター個人融資を利用してしまった」が、取り返しのつかないトラブルに巻き込まれてしまうリスクもあるのです。

ツイッター個人融資以外でお金を手に入れる方法

ツイッター個人融資でお金を借りる行為にはリスクしかなく、絶対に利用してはなりません。

ここでは、「家族・知人や金融機関からはお金が借りられない」という方に、個人融資以外でお金を手に入れる方法をご紹介します。

以下に紹介する方法以外についても知りたい方は、こちらの記事をご参考になさってください。

不用品を売却する・質に入れる

手に入る金額のめやす:1,000円~10万円

不用品や売れそうなものをリサイクルショップに売却したり、質に入れたりしてお金に変えましょう。

たとえば、ブランドのバッグや腕時計、ジュエリー、楽器、家電製品などは高く買い取ってもらえます。

「売れるものが一切ない」という状況であれば難しいですが、お金の貸し借りのように返済負担のリスクがないため、安心してお金を作ることができます。

生命保険の契約者貸付制度で借りる

手に入る金額のめやす:解約返戻金額の範囲内

生命保険に加入されている方は、保険会社から低金利でお金を借りられる「契約者貸付制度」を検討してみてはいかがでしょうか?

契約者貸付制度は生命保険の解約返戻金の7~9割を上限として、保険会社からお金を借りられる制度のことです。

ネットからの申込みで最短3営業日で入金され、上限額の範囲内であれば何度でも借り入れができます。返済期日も特に決まりがなく、使いみちも問われません。

金利は保険会社によって異なりますが、平均して年2~8%と一般のカードローンよりも低めに設定されています。

自身が加入している保険で契約者貸付制度を利用できるかどうかは、保険会社のコールセンターなどで確認しましょう。かけ捨て型の医療保険やガン保険などには、契約者貸付制度がないため注意が必要です。

クレジットカード現金化を利用する

手に入る金額のめやす:1万円~30万円

クレジットカード現金化とは、クレジットカードのショッピング枠の残高の範囲内でお金を作る方法のことです。

本人名義のクレジットカードを所持していて、なおかつショッピング枠の残高があれば、審査不要・最短即日でお金を作ることができます。

クレジットカード現金化は、ショッピング枠の残高に対して、70~80%の換金率が適用されます。

たとえば、10万円のお金を作るには、約12万円のショッピング枠の残高が必要です。

手数料としては決して安くありませんが、危険な個人融資を利用するよりも遥かにリスクの低い方法と言えるでしょう。

クレジットカード現金化の具体的な方法については、以下の記事をご参考になさってください。

 

 

公的扶助制度を利用する

手に入る金額のめやす:10万円~

公的扶助制度とは、国や自治体による社会保障制度のひとつです。代表的なものに生活保護があります。

単身者は1ヶ月あたり10万円〜13万円、夫婦2人世帯は15万円〜18万円が生活保護の受給額のめやすです。

一般的に「生活保護を受けるための条件は厳しい」というイメージがありますが、厚生労働省が定める「最低生活費(生活するために最低限必要な費用)」よりも世帯の収入が低ければ、その差額が生活保護費として支給されます。

働いていても、持ち家があっても、生活に困っていると判断されれば、生活保護が適用される可能性があります。

申請にあたっては、市町村役場の窓口で相談するほか、全国の生活保護利用支援ネットワーク、生活保護の専門相談窓口のある弁護士会などが生活保護を受けたい人の支援を行っています。

ツイッター個人融資に関するQ&A

ツイッター個人融資に関して、よくある質問とその回答をQ&Aにまとめました。

Q.ツイッター個人融資でお金を借りたら法律違反で逮捕されますか?
A.ツイッター個人融資でお金を借りた人(借主)は違法性を問われず、逮捕もされません。ただし、高い金利を支払わされる、性的行為を要求される、個人情報が悪用されるなど非常にリスクが高いため、絶対に利用しないようにしましょう。
Q.ツイッター個人融資で被害を受けたら、どこに相談すれば良いですか?
A.金融庁の金融サービス利用者相談室、消費者生活センターの消費生活相談窓口、各都道府県警察の相談ダイヤル、日本貸金業協会の貸金業相談・紛争解決センターが相談窓口となっています。万が一、ツイッター個人融資でお金を騙し取られたなどの被害に遭った場合は、弁護士にも相談しましょう。
Q.お金に困っている家族や知人に個人でお金を貸して利息を取ることは違法になりますか?
A.個人間融資で貸主・借主の間で合意が取れていれば、利息を取ること自体が違法となることはありません。ただし、個人間融資でも年109.5%を超える利息は出資法に抵触します。また利息による儲けを得る目的で反復継続して行う個人間融資は貸金業法違反とみなされます。

ツイッター個人融資に手を出す前に

ツイッター個人融資は違法性が疑われる取引です。高い利息を取られるだけでなく、トラブルに巻き込まれる可能性もあるため、絶対に利用してはなりません。

たとえお金を借りられたとしても、その後の返済負担や執拗な取り立てにより、さらに苦しい状況が続きます。

どうしてもお金に困っていて他に方法がないというときは、リスクの高いツイッター個人融資でお金を借りるよりも、しかるべき相談窓口や公的扶助制度の利用をおすすめします。