クレジットカード現金化業者のホームページを見ると、「最短5分で入金」といった一見すると驚きのスピードで現金が振り込まれるかのような謳い文句が掲げられています。
本当にクレジットカード現金化業者を利用すれば、5分程度の短時間で現金を手にすることができるのでしょうか?
今回はクレジットカード現金化の申し込み~入金までの手続きのプロセスと、実際にかかる時間についてお伝えします。
クレジットカード現金化の手続きの前に必要な準備
クレジットカード現金化を申し込む前に、以下のようなスムーズに取引を行うための準備を行いましょう。
クレジットカードのショッピング枠の残高を確認
クレジットカード現金化は、クレジットカードのショッピング枠の残高を換金するサービスです。
当然ながら、ショッピング枠の残高がゼロなら現金化はできませんし、残高はあっても希望金額に満たない可能性もあります。
申し込みの前には必ずクレジットカード会社の会員専用ページで残高を確認しましょう。
身分証明書の準備
クレジットカード現金化では本人確認のために、次のような身分証明書の提示が求められます。
- 運転免許証
- 健康保険証
- マイナンバーカード
- パスポート
- 住基カード
- 年金手帳
- 学生証(満20歳以上)
- 在留カード
身分証明書の提示が必要な理由は、「カードの不正利用防止のための本人確認」と「身分証の提示が法律で定められているため」です。
したがって、身分証明書の提示を求められたからといって、個人情報を不正利用するような現金化業者は存在しません。
身分証以外の書類の提示を求められたり、電話口で本人の電話番号や勤務先、クレジットカードの暗証番号を伝えるよう指示されたりした場合は、明らかな悪質業者ですので注意しましょう。
https://financial-regulation.jp/column/identification/
振込先に指定する銀行口座の確認
現金を振り込んでもらう口座の金融機関名、支店名または支店番号、口座番号といった口座情報が必要です。
銀行通帳やキャッシュカードを手元に準備しておくと良いでしょう。
口座情報がわかればいいので、現物を提示したり、複写したりする必要はありません。
クレジットカード現金化の入金までの手続き
クレジットカード現金化の申し込み~入金までの手続きの流れを見ていきましょう。
ホームページから申し込む|STEP1
クレジットカード現金化は店舗に足を運ばなくても、すべての手続をインターネット上で完結することができます。
現金化業者のホームページには「WEBからカンタンお申し込み」「お申し込みはコチラ」と記載されたボタンがあります。
そこから申し込みフォームに移動して、氏名、年齢、携帯番号、メールアドレス、希望金額などの必要事項を入力します。
申し込みフォームとは別に直接電話して申し込みも可能ですが、申し込みに必要な情報を口頭で伝える必要があるため、あまり効率的ではありません。
フォームの入力後、現金化業者のオペレーターからメールか電話で連絡が入ります。
ここで重要なステップが見積もりです。
最終的にいくら振り込まれるかは、業者によって異なる換金率と手数料がカギとなります。
現金化業者のホームページを見てみると、90%~98%の高い換金率が提示されていますが、実際の手続きでホームページ通りの換金率で現金化はできません。
なぜなら、クレジットカード現金化には換金率以外に決済手数料や振込手数料、消費税といったコストが入金額から差し引かれるからです。
「高換金率という謳い文句を信じて現金化業者を利用したら、実際に振り込まれた金額から手数料が大幅に差し引かれていた……」
といったトラブルを避けるためにも、換金率以外にどんな手数料がかかるのか、最終的な入金額はいくらになるのか、事前に見積りを取ってから現金化業者を選びましょう。
本人確認および申込内容の確認|STEP2
申し込み後、現金化業者のオペレーターによる本人確認と申込内容の確認が行われます。
本人確認では、まず身分証明書のコピーをメールかFAXで現金化業者宛に送信します。
さらに、クレジットカードの画像や利用者本人の画像などでも本人確認が行われる場合があります。これらは申込者とクレジットカードの名義が一致すること、本人以外の者による不正利用ではないことを確認するためです。
申込内容の確認では、クレジットカードの所有枚数、ショッピング枠の残高、現金の使途などのヒヤリングが行われます。
最後に現金を振り込んでもらう金融機関の口座を伝えます。
クレジットカード決済で商品を購入する|STEP3
本人確認と申込内容の確認後、クレジットカード決済で現金化業者が指定する商品を購入します。
クレジットカードで購入する商品は、現金化業者が「商品買取方式」と「キャッシュバック方式」のどちらの方式を採用しているかによって異なります。

商品買取方式の場合
商品買取方式とは、利用者が希望金額に相当する商品をクレジットカードで購入後、その場で現金化業者が商品を買い取り、その買取代金を指定の口座に入金する方式です。
商品買取方式で指定される商品には次のようなものがあります。
- 新幹線の回数券
- クオカード
- ギフトカード
- その他金券類
ネット完結型の現金化業者の場合、時間短縮のために「Amazonギフト券」や「App Store & iTunesギフトカード」といったデジタルギフトカードが指定される傾向にあります。
デジタルギフトカードは、各社のオンラインストアでクレジットカード決済ができ、なおかつ現金化業者にギフトコードを伝えさえすれば、即時買い取りが実行されて現金が振り込まれます。
店舗型の現金化業者の場合、JRみどりの窓口で新幹線の回数券を購入後、ふたたび現金化業者の店舗に戻ってその場で買い取り、現金を手渡しという流れとなります。
キャッシュバック方式の場合
キャッシュバック方式は、現金化業者が指定するキャッシュバック特典付きの商品を購入、そのキャッシュバックによって現金が還元される仕組みです。
キャッシュバック特典付きの商品には次のようなものがあります。
- CD-ROM
- 画像素材
- 情報商材
見てわかるように、商品そのものに利用金額相当の価値はありません。
キャッシュバック方式は、あくまでもキャッシュバックを成立させるための建前として商品の売買取引が行われるのです。
購入した商品は後日、指定の住所に送付、あるいはメールに添付して送信されます。
指定口座に現金が振り込まれる|STEP4
現金化された分の金額が指定の金融機関の口座に振り込まれます。
基本的に買い取り完了後、早ければ5分ほどで入金を確認できるでしょう。
ただし、現金化業者によっては高換金率と引き換えに、10日~15日後に入金が実行されるプランもあります。
商品が発送される(キャッシュバック方式)|STEP5
キャッシュバック方式で現金化を行った場合、クレジットカード決済で購入した商品が後日指定の住所に送付されます。
商品の送付はクレジットカード決済があくまでも商品の購入目的であり、換金目的でないことを裏付けるための建前上の手続きです。
クレジットカード現金化にかかる時間は最短30分
クレジットカード現金化は、ローンやキャッシングのように審査がありません。
なぜなら、クレジットカードを所持しているということが、すなわちクレジットカード会社の審査に通過しているということに他ならないからです。
クレジットカード現金化に審査が必要ないということは、入金までにかかる時間もごく短時間で済みます。
実際にかかる時間は最短で30分、長くても1時間くらいと見て良いでしょう。
入金までの時間を短縮する方法
クレジットカード現金化の時間を短縮するには、次のような方法があります。
モアタイムシステム対応の金融機関の口座を指定する
モアタイムシステムとは、2018年10月9日より実施の24時間365日「即時振込」のサービスです。
指定の金融機関がモアタイムシステムに対応していれば、営業時間外(平日15時以降)であっても即日入金が実行されます。
ただし、みずほ銀行など一部の金融機関はモアタイムシステムに対応していないため、あらかじめ金融機関の口座がモアタイムシステム対応かどうかを確認しておきましょう。
同じ現金化業者で2回目以降の利用
クレジットカード現金化の手続きで最も時間を要するプロセスが本人確認です。
現金化業者によっては、本人確認として身分証明書のコピーの送付など面倒で時間のかかる手続きが必要な場合があります。
ただし、同じ現金化業者で2回目以降の手続きではすでに本人確認が完了しているため、このプロセスにかかる手間と時間を短縮できます。
まとめ
クレジットカード現金化の申し込み~入金までの手続きと、入金までにかかる時間について解説しました。
銀行や消費者金融のローンやキャッシングは審査に必要な書類を揃える時間、審査に要する時間がかかるだけでなく、審査の結果によっては借り入れができない場合もあります。
クレジットカード現金化は審査が不要なため、そのプロセスを飛ばして最短30分~60分程度で現金を手にすることができます。
ただし、今すぐ現金が必要で焦る状況であっても、相手が優良業者か、利用者に寄り添ったサービスを提供してくれるかの確認は必須です。
高換金率という謳い文句に誘われて申し込んだ結果、高い手数料を請求する悪質な業者に当たる危険性もあります。
クレジットカード現金化を申し込む前には、口コミサイトの評価を確認する、複数の業者から見積もりを取って比較検討するなど、業者選びを慎重に行いましょう。