分割払い・リボ払い・スキップ払い|支払い方法の違いやメリット・注意点を解説

クレジットカードでショッピングをした利用代金は、基本的にカード利用月の翌月の支払日までに、1回払いで返済します。

しかし、支払日までの間に急な旅行や出張、冠婚葬祭で予期せぬ出費が発生することもあります。

「この後、別の出費があるけど、このタイミングで購入したい商品・サービスがある」というときに、便利な方法が分割払い・リボ払い・スキップ払いの3つの支払い方法です。

支払いの回数を増やす、支払日までの期間を先延ばしにすることで、急な出費にも対応できます。

また、ショッピングをしたときに1回払いで申告していたにもかかわらず、返済が難しくなった場合、後から支払い方法を変更することも可能です。

今回は分割・リボ・スキップ払いの特徴やメリット、注意点について解説します。

分割払いとは

分割払いとは、利用金額を希望する回数に分けて支払う方法です。

高額商品を購入した場合でも、支払い回数を分割することで、月々の支払いの負担を軽くできます。

回数が少ないほど1回の支払額は大きくなりますが、分割払手数料を含めた総支払い金額は小さくなります。

なお、分割できる回数は2~24回までで、2回払いは通常の翌月1回払いと同様に手数料がかかりません。

分割払いのシミュレーション

カード利用代金100,000円、手数料率15.00%6回(6ヶ月)の分割払いの場合

支払い合計金額 104,236円(内手数料 4,236円

支払い元金手数料支払い合計支払い後残高
16,1531,06817,22183,847
16,3541,04817,40267,493
16,55984317,40250,934
16,76663617,40234,168
16,97542717,40217,193
17,19321417,4070

分割払いは初月の支払金額が最も低く、後の支払いほど高くなっていきます。

リボ払いとは

リボ払いとは、毎月の支払額を自分であらかじめ設定した金額に固定して、金利を加えて返済していく方法です。分割払いが「回数」を決めて支払うという仕組みに対して、リボ払いは「金額」を決めて支払います。

高額商品を購入した場合でも、毎月の返済額を一定にできるため、手元にまとまったお金がない場合でも、リボ払いを選択すれば購入機会を逃すことがありません。

ただし、リボ払いを利用しすぎると、金利が膨らんで支払い総額が高額になるケースがあります。

リボ払いのシミュレーション

カード利用代金100,000円、手数料率15.00%、毎月の支払額17,000円のリボ払いの場合

支払い合計金額 104,133円(内手数料 4,133円

支払い元金手数料支払い合計支払い後残高
17,0001,06818,06883,000
17,0001,02318,02366,000
17,00084017,84049,000
17,00060417,60432,000
17,00040717,40715,000
15,00019117,1910

リボ払いは初月の支払金額が最も高く、後の支払いほど低くなっていきます。

お金の都合がついたときには、いつでも繰上返済ができ、返済スピードがアップすれば、手数料を軽減させることもできます。

スキップ払いとは

スキップ払いとは、ショッピング1回払いの支払い月を、最長6ヶ月先までの指定の支払い月に変更できる支払い方法で、日本のカードブランドであるJCBが直接発行している「プロパーカード」のみで利用できる支払い方法です。

画像引用:https://www.jcb.co.jp/service/payment/skip/

たとえば、「今月は友人の結婚式があるので、どうしても次の引き落とし日までにカードの支払い分のお金が準備できない」といった状況のときに便利です。

いつもより多めに収入が見込める月や、大きな出費がない月に支払いを先延ばしできるため、支払い計画に余裕ができます。

ただし、分割払いやリボ払いと同様、スキップ払いも手数料がかかります。スキップ手数料は、先延ばしの期間が長いほど高くなります。

スキップ払いのシミュレーション

①カード利用代金100,000円、手数料率15.00%6ヶ月先にスキップした場合

支払い合計金額 107,500円(内手数料7,500円

②カード利用代金100,000円、手数料率15.00%3ヶ月先にスキップした場合

支払い合計金額 103,750円(内手数料3,750円

スキップ払いと似た支払い方法にボーナス一括払いがあります。ボーナス一括払いは次章で詳しく解説します。

ボーナス一括払いとは

もうひとつ、通常のショッピング1回払いとは異なる支払い方法に、ボーナス一括払いがあります。

ボーナス一括払いは、一定期間内のカードの利用代金を、ボーナス月の翌月にまとめて支払う方法です。

通常の1回払いは、締切日の翌月の支払日に利用代金を支払います。

一方で、会計時に「ボーナス一括払い」を申告すれば、カードの利用代金をボーナス月(夏or冬)の翌月まで先延ばしにできます。

カード会社によって異なりますが、一般的なボーナス一括払いの利用期間と支払日は、以下のとおりです。

夏:12月16日~6月15日の利用代金を8月にまとめて支払い

冬:7月16日~11月15日の利用代金を翌年1月にまとめて支払い

支払いを先延ばしにするという点ではスキップ払いと共通していますが、ボーナス一括払いは手数料がかからない点、夏、冬の支払い月に一括して支払う点が異なります。

手数料で比較すると、スキップ払いよりもボーナス払いを選ぶとお得です。

ただし、約6ヶ月間の利用代金をボーナス月に全額まとめて支払うことになるため、計画的に利用しないと返済額が膨らんでしまい、ボーナスが支給されても支払えないという事態になりかねません。

分割・リボ・スキップ払いにするメリット

分割・リボ・スキップ払いに共通するメリットが、高額の商品をカードで購入、1回払いでは返済が難しい場合に、いずれかの方法で支払額を分けたり、先延ばしにしたりして、返済負担を減らせることです。

これにより、高くて敬遠していた商品の購入機会を逃すことなく、欲しいときに購入することができます。

また、記事の冒頭でも触れたように、ショッピング利用時には1回払いのつもりだったのに、急な出費が発生して1回払いが難しくなった場合に、後から支払い方法を変えることも可能です。

支払方法の変更は、カード会社に電話で連絡、あるいは会員サイトのマイページからの手続きで行います。

分割・リボ・スキップ払いの注意点

分割・リボ・スキップ払いに共通するデメリットは、以下の2点です。

手数料がかかる

クレジットカードの1回払いは、カード利用者が購入した商品の代金を、いったんカード会社が立て替え、立て替えた分の支払いを翌月の支払日までの「ツケ」にしておく仕組みです。

カード利用者が手数料を支払う必要があるのは、3回以上あるいは返済まで2ヶ月を超える1回払いの場合ですので、1回払いと2回払いは手数料がかかりません。

一方で、分割(3回以上)払い、リボ払い、スキップ払いは、月々の返済額をコントロールできる反面、手数料がかかります。

この手数料はキャッシングの利息と同じ扱いになるため、完済までの回数、期間が延びるほど返済総額は大きくなります。

「知らずにカードを使いすぎて、カード破産になってしまった」という事態を避けるためにも、計画的な利用が重要です。

割賦残債があるとローン審査で不利になる可能性がある

前述の通り、分割(3回以上)払い、リボ払い、スキップ払いは、キャッシングのように金利に応じた利息が発生するため、事実上の借金として扱われます。

3回以上あるいは返済まで2ヶ月を超える1回払いの残債額を割賦残債といい、信用情報機関のCICに契約期間中および契約終了後5年以内記録されます。

さらに、割賦残債は住宅ローンの審査に影響します。

すでに借入があったり、支払いの延滞履歴があったりすると、住宅ローンの可否に影響を及ぼすことは知られていますが、実はショッピングの分割・リボ・スキップ払いを利用した場合も、審査に影響を与えるのです。

割賦残債は借金残高として扱われるため、借金が残っているほど審査で不利になってしまいます。

したがって、将来的に住宅ローンを組んでマイホームを購入する計画がある人は、それまでに割賦残債を完済しておく必要があるでしょう。

分割・リボ・スキップ払いに関するQ&A

分割・リボ・スキップ払いに関して、よくある質問とその回答をQ&A形式でまとめました。

Q.分割・リボ・スキップ払いは、何度でも利用できますか?
A.クレジットカードには、ショッピング枠に内包される形で「割賦利用可能枠」という枠があります。これはショッピング分割払いの利用可能枠で、この枠内であれば分割・リボ・スキップ払いが可能です。
Q.割賦利用可能枠を増額することはできますか?
A.ショッピング枠が増額されれば、割賦利用可能枠も引き上げられます。カード会社は定期的にカード契約者を審査しています。良好な取引履歴がある、収入がアップしたなどの事実が確認されれば、自動的にショッピング利用枠が増額されることがあります。また、契約者がカード会社に増額を依頼することもできます。
Q.リボ払いの「残高スライド方式」と「定額方式」の違いは?
A.「残高スライド方式」とは、あらかじめ決められている支払残高(利用残高)に応じて、毎月の支払額が変動する仕組みのことです。支払残高が大きくなれば、毎月の支払額も大きくなります。「定額方式」とは、あらかじめ指定した支払金額を毎月支払う仕組みのことです。さらに分類すると「元利定額方式」と「元金定額方式」があり、元利定額方式は、手数料を含んだ上で支払金額を一定にする方法で、元金定額方式は、毎月の支払金額を固定した上で、利用残高に応じた手数料を上乗せする方法です。

Q.リボ払いは「怖い」「ヤバい」とよく目にしますが?

A.リボ払いは、月々の支払い負担を軽くする代わりに手数料を支払う方法で、計画的に利用すれば非常に便利なことは間違いありません。ただし、自身の返済能力を超えるような高額な商品・サービスをカードで購入し、無計画にリボ払いにすれば、月々の返済負担は軽くなりますが、返済総額は大きくなります。そのような使いかたが「怖い」「ヤバい」というイメージにつながっているのではないかと考えられます。

 

分割・リボ・スキップ払いは計画的に

分割・リボ・スキップ払い、それぞれの特徴とメリット・注意点を解説しました。

いずれも1回では返済できないカード利用残高を、数回に分ける・先延ばしにすることで、より計画的な返済ができるようにする仕組みです。

決して、「返済が楽になるから、(自身の返済能力を超えるような)ショッピングが可能になる」ではありません。

使い方を間違うと、あたかも自分にお金があり、何でも買えるような錯覚に陥ってしまい、気づいたときにはカードの利用残高が膨れ上がって、最悪の場合はカード破産になってしまいます。

分割・リボ・スキップ払いは計画的に、急な出費であらかじめ考えていた返済計画が実行できない場合に、限定的に利用すべきです。

どうしても返済できない場合は、すみやかにカード会社に連絡して、支払いの相談をしましょう。