今すぐ現金が必要なのに、銀行に預金がなく、キャッシングも利用できない……
そんなときに利用できるのがクレジットカード現金化です。本人名義でショッピング枠の残高があるクレジットカードを使えば、すぐに現金を調達することができます。
しかし、クレジットカード現金化を検討している人の中には、業者に依頼することに不安を抱えている人もいらっしゃるのではないでしょうか?
現金化サービスを提供する業者は、そのほとんどがクリーンなサービスを提供していますが、現金化業者に対する一般的なイメージは「怪しい業者が多い」や「詐欺に遭う可能性が高い」といったネガティブなものも少なくありません。
悪質な業者との取引を避けるために、自分でクレジットカード現金化を行うというのは、自身の財産やクレジットカードを利用する権利を守るひとつの選択肢でもあります。
今回は業者を使わない現金化のメリット・デメリットと具体的な現金化の方法を解説します。どうやって現金化するかを検討している人は、業者に依頼するか、自分で現金化するかの判断材料にしてくださいね。
業者を使わないカード現金化のメリット
業者を使わないカード現金化のメリットを解説します。
悪質な業者に騙される心配がない
現金化というサービスは、ここ20~30年で普及してきた比較的新しいサービスです。銀行や消費者金融業者のような営業許可が必要ないため、違法な現金化サービスを提供する悪質な業者も存在しています。
したがって、業者に現金化を依頼する場合は、客観的な評判や口コミなどの情報を精査して、高換金率で安全な現金化サービスを提供する優良業者を選ぶ必要があります
一方で、自分で現金化を行う場合は悪質な業者に現金を騙し取られたり、個人情報を悪用されたりといった不安はありません。
クレジットカードで商品を購入するときや商品を売却するときも、明らかに違法な営業をしている店舗を選ばなければ、無用なトラブルを避けることができます。
商品によっては換金率が100%を超える場合も
自分で行う現金化は、つまるところ「クレジットカードで購入した商品の転売」です。
転売の基本は「商品を安く買って高く売る」ですので、商品の選定や売却先選びが上手く行けば、換金率が100%を超えて儲けを出すこともできます。
商品の目利きに自信があるなら、現金化だけでなく儲けを狙ってみるのも良いのではないでしょうか。
業者を使わないカード現金化のデメリット
業者を使わないカード現金化のデメリットを解説します。
カード利用停止のリスクが高くなる
自分で行うクレジットカード現金化は優良現金化業者が講じている対策ができないため、カード利用停止のリスクが高くなってしまいます。自分でクレジットカード現金化を行う場合は、自分でカード利用停止のリスクを軽減する対策を講じなければなりません。
そもそも、クレジットカード各社は換金や現金化を目的としたカード利用を規約で禁止しています。
これまでに遅延なく返済ができてて、良好な取引履歴を重ねていたとしても、利用規約違反が発覚すると
- カード利用停止
- 強制解約
- 利用額の一括返済
- 信用情報に事故情報として登録される
- キャッシングやローンの審査で不利になる
といった数々のペナルティーが課される可能性があります。
なぜカード会社に換金・現金化目的のカード利用がバレてしまうのでしょうか?
実は、カード会社は「不正利用検知システム」で24時間365日、オートマチックにカードの使用状況をチェックしているからです。
キャッシング枠いっぱいに使っているカードや新規に発行したばかりのカードは現金化が疑われやすいため、高額な商品を連続で購入したりすると、システムに検知される確率が高くなります。
ただし、システムに検知されたからと言ってただちに利用停止になるわけではありません。カードが一時停止されるとカード会社から不正利用がなかったかどうか、カード会社から確認の電話がかかってきます。ここで換金や現金化の目的でカードを使ったのではないこと、自宅用やプレゼント用のショッピングであることを主張する必要があります。
うっかり換金・現金化目的であることをバラしてしまったり、オロオロした態度で受け答えをしたりすると、利用規約違反として正式にペナルティーが課されてしまいます。
優良な現金化業者はカード会社に現金化目的の利用が疑われないように、独自にさまざまな対策を講じています。たとえば、現金化業者が決済代行業者を通してクレジットカード決済を行うのも、カード会社の検知システムから逃れる対策のひとつです。
カード利用停止のリスクを軽減して安全に現金化をするなら、優良現金化業者に依頼することをおすすめします。
効率が悪い
自分で換金率の高い商品を転売して現金を受け取るまでに、次のような手順を踏む必要があります。
- クレジットカードで購入する商品を選定する
- 商品を購入する店舗と売却する店舗を選定する
- 商品を購入する
- 商品を買取業者や買取サイト等に売却する(個人情報登録、査定等)
- 買取代金を受け取る(振込or手渡し)
たとえば、現金が必要になったその日のうちに現金を受け取るには、午前中までにクレジットカードで購入する換金率の高い商品を選定、実際に商品を購入して、午後には商品を買い取ってもらう必要があります。
近隣に換金率の高い商品の販売店がなかったり、高く買い取ってくれる業者が見つからなかったりすると、探す時間や遠方への移動など余計な手間と時間がかかってしまいます。
現金化の専門業者に依頼すれば、商品の選定や購入する店舗(販売サイト)は業者が指定してくれます。利用者は商品をクレジットカードで購入、現金化業者に買い取ってもらうか、キャッシュバックを受ける化するだけなので効率的に現金化ができます。
もちろん、キャッシングやローンのような審査、収入証明等も不要です。
業者に依頼するよりも換金率が低くなる場合がある
現金化の専門業者に依頼した場合の換金率は、決済手数料や消費税等なども込みで75~85%がおおよその相場です。
専門業者を通さず自分で現金化を行う場合、購入する商品の選定と買取業者の選定が上手くいけば、各種手数料も節約して90%以上、あるいは100%超の高い換金率で現金化ができる可能性があります。
しかし、商品の選定や売却先選びが上手くいかないと、希望していたよりも低い換金率になることも少なくありません。さらに、売却先の買取業者などが、商品の買取を拒否する場合も考えられます。
現金化したい金額が高額なほど、1%の換金率の違いが手元に残せる現金に大きく影響します。現金化する商品や買取業者の選定に自信がない場合は、現金化業者に依頼したほうが却って換金率を安定させることができるでしょう。
業者を使わないカード現金化おすすめの方法
業者を使わずにクレジットカードを現金化する方法をいくつかご紹介します。現金化したい希望額や現金化までのスピードを考慮して、自身に合った方法を選びましょう。
Amazonギフト券を買い取ってもらう
換金率(買取率) | 85~87% |
入金までにかかる時間 | 15~60分 |
現金化の手順 |
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カード利用停止のリスク | 低い |
現金化業者を使わずに現金化する方法の中で、もっとも簡単で即日の現金化が可能なのがAmazonギフト券を利用する方法です。パソコンやスマホがあれば来店する必要もなく、自宅や出先ですぐに現金を受け取ることができます。
Amazon公式サイトで購入できるAmazonギフト券には3種類のタイプがあり、現金化に使用するのはEメールタイプです。1口50万円まで、最大750万円まで購入できるため、高額な現金化にも対応できます。
Eメールタイプを購入すれば、直後にAmazonからメールにて「ギフトコード」が送信されるので、そのギフトコードをギフト券買取サイトで登録して買取が成立します。
Amazonギフト券の最大のメリットは、換金率が85~87%で安定していることです。バーチャルギフト券には「iTunesギフトカード」や「Google Playギフトカード」などもありますが、いずれも換金率は80%を下回るため、Amazonギフト券の換金率には及びません。
注意すべきは、Amazonの規約でAmazonギフト券の換金が禁止されていることです。もしAmazonにギフト券の現金化がバレると、アカウントが閉鎖される可能性があります。
高換金率の商品を転売する
換金率(買取率) | 60~95% |
入金までにかかる時間 | 3時間前後 |
現金化の手順 |
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カード利用停止のリスク | やや高い(商品による) |
転売でクレジットカード現金化を行う場合のポイントは、「高換金率の商品を高く買い取ってくれる場所で売る」ことです。
したがって、クレジットカードで購入する商品の選定と売却先選びが現金を手元に多く残すための重要なポイントとなります。
クレジットカード現金化に利用されることの多い高換金率の商品には、以下のようなものがあります。
- 新幹線の回数券
- 人気のブランド品
- 人気のゲーム機・ゲームソフト
いずれも実店舗の販売店に足を運んで購入、金券ショップやリサイクルショップ等に持ち込んで買い取ってもらうことが、即日で現金化するための条件です。
現金化するまでの手間はかかりますが、商品の選定と売却先選びが上手くいけば、換金率が100%超になる可能性もあります。その反面、商品や売却先によっては希望している換金率を大きく下回ることがあるため、商品の購入前には徹底したリサーチが重要です。
さらに、新幹線の回数券やブランド品はカード会社に現金化目的のカード利用を疑われやすい商品です。特にキャッシング枠を限度額いっぱいまで使っていたり、新規に発行したカードを使ったりすると、現金化目的が疑われやすくなります。
クレジットカードでチャージしたSuicaを払い戻す(少額利用)
換金率(買取率) | 100% |
入金までにかかる時間 | 10分前後 |
現金化の手順 |
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カード利用停止のリスク | なし |
2万円以下の少額利用限定の方法ですが、クレジットカードでチャージしたSuicaを払い戻す方法でも即日の現金化が可能です。
Suicaは多機能券売機であればクレジットカードでチャージができます。また、「Suica機能付きクレジットカード」であれば、オートチャージ機能でチャージができます。
JR東日本の窓口でチャージ済みSuicaの払い戻しを申し込むと、チャージ残額から手数料220円を差し引いた金額に、Suica発行時に請求された預り金(デポジット)500円を加えて返金されます。
転売とは異なるショッピング枠の現金化ですので、カード会社に現金化目的のカード利用が疑われるリスクはありません。ただし、払い戻しをした時点でSuicaをJR東日本に返却することになります。
「あと現金2万円あれば支払いができる」といった状況で利用できる現金化の方法です。
高額の現金化は専門業者に依頼がベター
業者を使わないクレジットカード現金化の方法について解説しました。
デメリットの項で解説したように、自分で行うクレジットカード現金化で最も注意すべきは、カード利用停止への対策が不十分なことです。
特に高額な商品を使った現金化ほどカード会社に疑われやすいため、10万円を超えるような現金化を希望する場合は、安全性を考慮して現金化業者に依頼することをおすすめします。
また、現金化する金額が高額になるほど、換金率1%の違いが手元に残せる現金に大きく影響します。自分で行う現金化は高い換金率で現金化できる保証がないため、損をしてしまうリスクも考慮しなければなりません。
現金化業者を利用する場合に懸念材料となるのが、「悪質な業者を利用してしまわないかどうか」です。
利用者の現金を騙し取るような悪質な業者は以前に比べて少なくなってきてはいますが、一見優良と見られる業者に依頼してみたものの、「ホームページで提示された換金率より実際は低かった」「不明瞭な手数料を請求された」といったトラブルは少なからずあるようです。
業者のホームページで「業界最高換金率」や「スピード入金」をうたっていてもただちに鵜呑みにせず、必ず第三者の口コミや評価も参考にして、高換金率で安全性の高い現金化業者を選びましょう。