クレジットカードの仕組みを徹底解説!初心者でもわかる失敗しない・賢い使い方

クレジットカードはショッピングの支払いを後払いにしたり、急な出費のときにお金を借りたりできる便利なカードです。

今や使ったことがないという人のほうが少数派なほど、決済の手段として活用されているクレジットカードですが、その仕組みについて広く理解している人は少ないのではないでしょうか?

  • なぜクレジットカードの審査に落ちるのか
  • クレジットカードの利用限度額はどうやって決まっているのか
  • 月々の返済額はいつ決まるのか
  • 分割払いやリボ払いにかかる手数料はいくらか
  • 万が一、返済が遅れた場合はどうなるのか

以上のようなクレジットカードに関する疑問について、本記事では「クレジットカードの仕組み」として、基礎知識から利用する上での注意点について解説していきます。

人生で初めてのクレジットカードを発行する人や、クレジットカードの利用に不安を感じている人、また上手にクレジットカードを使っていきたい人は、ぜひご参考になさってください。

クレジットカードとは

クレジットカードは、後払いでショッピングや公共料金等の支払い(決済)ができるカードのことです。

お店やネット通販の会計のときに提示して支払いをしたり、電気やガスなどの公共料金、税金の支払いなどに利用できます。

カード利用者の支払いをカード会社がいったん「立て替え」、後でカード利用者が「支払い」をするのが、基本的なクレジットカードの仕組みとなっています。

現金に代わる支払い方法としての機能以外にも、買い物や旅行、施設で使える優待特典、海外旅行保険が付帯されているクレジットカードもあります。

さらに、クレジットカードにはお金が借りられるキャッシング機能も付いています。

いわゆる「借入」で手数料や金利・利息などがかかりますが、手元に現金がないときにATMなどで簡単にお金を借りることができる便利な機能です。

クレジットカードの「利用限度額」とは

クレジットカードには、「この金額までなら自由に支払いや借入ができる」という限度額が決められており、これを利用限度額と言います。

利用限度額は大きく分けて「ショッピング枠」と「キャッシング枠」の2つの枠があり、ショッピング枠は買い物や支払い、キャッシング枠はお金を借りるための枠です。

これらは別々の枠ではなく、ショッピング枠の中にキャッシング枠が設定されています。

たとえば、ショッピング枠が30万円、キャッシング枠が10万円だった場合、ショッピングの利用は最大30万円まで利用可能で、キャッシング枠はショッピング枠に10万円以上の残高がある場合に限り、10万円まで利用できます。

最初の利用限度額は申込時の審査で決まり、その後の利用状況に応じて上がったり下がったりします。

良好な利用履歴(クレヒス)を積んでいれば、自身でカード会社に限度額の増枠を申請して引き上げてもらえる可能性があります。

買い物や支払いができる「ショッピング枠」

ショッピングに使える金額の上限を、一般的に「ショッピング枠」や「ショッピング限度額」と言います。

たとえば、利用限度額30万円のカードで5万円の買い物をした場合、30万円からカード会社が立て替えた5万円を引いた25万円が、この時点での利用可能額です。

利用可能額が利用限度額の30万円を超えると、カードが利用できなくなります。

カード会社からの毎月の請求分の支払いが済むと、その支払い額の分だけカードの利用可能額が戻ります。

分割・リボ・ボーナス払いができる「ショッピング割賦利用可能枠」

割賦取引利用可能枠とは、ショッピング枠のうち、1回払いを除く、分割払い、リボ払い、ボーナス1回払いといった割賦払いで利用できる合計金額の上限のことです。

たとえば、利用限度額30万円のカードに20万円の割賦払い利用可能枠が設定されている場合、1回払いを含めたすべてのショッピングに利用できるのは30万円まで、割賦払いに利用できるのは20万円までとなります。

お金が借りられる「キャッシング枠」

キャッシング枠は、お金が借りられる限度額のことです。

ショッピング枠とキャッシング枠は別々の枠ではなく、ショッピング枠の中にキャッシング枠が含まれています。

たとえば、ショッピング枠30万円、割賦払い利用可能枠20万円、キャッシング枠10万円のカードの内訳は以下のとおりです。

カード契約内容利用可能枠
ショッピング枠30万円
割賦払い利用可能枠└20万円
キャッシング枠└10万円
総利用可能額30万円

クレジットカード決済~支払いの仕組み

クレジットカード決済の仕組み

クレジットカード決済をして支払いまでの流れは以下のとおりです。

  1. 消費者が加盟店で商品やサービスをクレジットカードで購入する
  2. 加盟店がカード会社に加盟店手数料(決済手数料)を支払う
  3. カード会社が加盟店に代金を立て替え
  4. 消費者が月々のカード利用額の支払い

クレジットカードの締め日・支払い日

クレジットカードを利用するにあたり、月々の請求額に関わる締め日・支払い日を把握しておく必要があります。

締め日

締め日は、クレジットカードの利用額が締め切られる日を指します

「毎月15日締め、翌月10日払い」の場合は、当月16日から翌月15日までの期間が1回の請求の対象で、締め日以降のカード利用は翌月扱いとなります。

たとえば、3月16日に30,000円のショッピング、4月1日に10,000円のショッピング、4月16日に40,000円のショッピングでカードを利用したら、5月10日の支払い日に請求される利用金額は40,000円です。

支払い日

支払い日は、クレジットカードの請求金額が登録している口座から引き落とされる日のことです。

カード会社やカードの種類によって支払い日が異なり、おもに翌月10日、26日が支払日となっています。支払い日が土日・祝日と重なった場合は、翌営業日に延期されます。

クレジットカードを申し込む際に支払い日を選択でき、後から変更することも可能です。

分割払い・リボ払い・ボーナス一括払い

クレジットカードの支払い方法は、支払い日に一括で支払う「1回払い」が最もスタンダードですが、他にも支払い方法を選択できます。

分割払い

分割払いは支払い回数を2~36回に分割することで、月々の負担を軽くできる支払い方法です。

3回払い以降の分割払いには手数料がかかります。手数料率(実質年率)は12.25%~15.00%、回数が多いと手数料も高くなります。

分割払いの例)ショッピング利用代金100,000円を手数料率15%(実質年率)で10回払いにした場合、手数料は6,817円、支払い合計金額は106,817円(内手数料 6,817円)。

リボ払い

リボ払いはカードの利用件数と金額にかかわらず、毎月の支払い額が一定になる支払い方法です。

一般的なリボ払いの手数料率は(実質年率)15.0%で、各月の利用残高に対して手数料がかかります。

「リボ払いは怖い」などという漠然としたイメージがありますが、大きな買い物をした場合でも支払い金額を一定にできるため家計管理がシンプルになります。

さらに、いつでも繰り上げ返済ができるため、ボーナスが出た月に支払い額を増やせば返済までの期間を短縮、手数料も抑えることができます。

リボ払いの例)ショッピング利用代金100,000円を手数料率15%(実質年率)で、月々の返済元金を10,000円とした場合、の定額ショッピング利用代金100,000円を10回払いにした場合、手数料は6,707円、支払い合計金額は106,707円(内手数料 6,707円)。

ボーナス一括払い

ボーナス一括払いは夏または冬のボーナスが出る月の翌月にカード利用金額をまとめて一括で支払う方法です。

一定期間の支払いにおいて、ショッピングの会計時にボーナス一括払いを申告すると夏、冬のボーナス時期にまとめて支払うことができます。

ボーナス一括払いが適用される期間はカード会社によって異なります。

たとえば、三井住友カードは12月16日~6月15日の利用金額を8月の支払い日に、7月16日~11月15日の利用金額を翌年1月の支払い日にボーナス一括払いとなっています。

クレジットカードのメリット・デメリット

クレジットカードには「現金の代わりにカードで支払いができる」というメリットをはじめとして、さまざまなメリット・デメリットがあります。

ここでは、クレジットカード決のメリット・デメリットをご紹介します。メリットとデメリットの両方を知った上で、安全かつ賢くクレジットカードを利用しましょう。

クレジットカードのメリット

キャッシュレスに対応できる

2019年10月から消費税10%がスタートすると同時に、現金以外の決済方法として「キャッシュレス」に注目が集まっています。

キャッシュレスにはPayPayやLINE Payといったスマホ決済サービス、Suicaや楽天Edyといった電子マネーなどが挙げられますが、クレジットカードもその一つです。

クレジットカードは現金を用意する必要がなく、提示して暗証番号の入力あるいはクレジットカード番号の入力ですぐに決済が可能、商品の購入機会を逃しません。

実店舗で買い物をする場合は多額の現金を持ち歩かなくて済むため、便利で安心です。

海外旅行や出張でも、日本円から現地の通貨へ両替する手間が不要なので重宝されています。

分割払いができる

クレジットカード利用金額を分割払いやリボ払いにすれば、月々の支払いの負担を抑えることができます。

「今月は出費が多くて支払いの余裕がない……」という場合でも、一括払いを後から分割払い・リボ払いへ変更できるプランもあるので、お金に余裕がないときには非常に便利です。

分割払いは手数料がかかるため計画的な利用が必須ですが、2回払いまでは手数料がかかりません。

便利なポイントが貯まる

多くのクレジットカードには、カードの利用金額に応じてポイントが貯められる付帯特典があります。

ポイントの還元率はカードの種類や支払い方法などにより異なりますが、現金払いに比べると非常にお得です。

さらに、お店のポイントとクレジットカードのポイントの2重取りもできるので、賢く使えば多くのポイントが貯まっていきます。

クレジットカードで貯めたポイントは支払いに使用できるほか、マイルや商品券と交換することもできます。

付帯保険がついている

多くのクレジットカードには、旅行中の病気や怪我の治療にかかった費用を補償する「旅行傷害保険」や、購入した商品の破損や盗難による損害を補償する「ショッピング保険」などの付帯保険がついています。

付帯する保険の内容や補償額は、カード会社やカードのランクによって異なるため、契約内容をよく確認しましょう。

会員優待特典がある

クレジットカードを持っているだけで、海外旅行で便利な特典や施設・お店で代金が割引になる特典など、さまざまな会員優待特典が受けられます。

クレジットカードのデメリット

カードの使いすぎのリスク

クレジットカードは現金を持っていなかったり、口座にお金がなかったりしても、支払いができてしまうため、つい使いすぎて支払い日に困ってしまうことがあります。

使いすぎを防ぐには、WEB明細等で今月の利用金額を確認するなどして、これまでの利用金額や返済額を把握しておくことが大切です。

分割払い・リボ払いは手数料がかかる

前述の通り、3回以上の分割払いやリボ払いには手数料がかかります。

分割によって月々の返済負担は少なくできますが、長い目で見ると総返済額は一括払いや2回払よりも多くなるため、計画的な利用が必須です。

また、契約内容によっては支払いが自動的にリボ払いになるよう設定されている場合もあるため、あらかじめ確認しておきましょう。

不正使用のリスク

クレジットカードを利用するにあたって、不正使用のリスクには常に注意を払っておく必要があります

たとえば、身に覚えのない請求、カード本体の盗難や紛失に遭った場合は、カード会社へ連絡をして、利用停止と調査をお願いしましょう。

不正使用が解決すれば、ふたたびカードの利用が再開されます。

クレジットカードの審査

クレジットカードの”クレジット(credit)”には、「信用」という意味があります。

クレジットカードを使って後払いができるのは、利用者がカード会社から「この利用者は後払いでもしっかりと支払いができる能力(返済能力)がある」と信用されているからです。

つまり、クレジットカードで後払いを利用するには、カード会社が設定している「一定の信用」が必要となります。

クレジットカードを発行できるかどうか、利用限度額がいくらに設定されるかは、カード会社の審査で決まります。審査に通過しなければ、クレジットカードは発行できません。

審査のポイントとなる「3C」

クレジットカードの審査には、「3C」と呼ばれる3つの審査基準があります。

  • Character(性格)
  • Capacity(資力)
  • Capital(資産)

それぞれの基準について詳しく見てみましょう。

Character(性格)

クレジットカードの審査で最も重視されているのが”Character(性格)”です。

カード会社は利用者がカードで商品やサービスを購入した代金を立て替え、後払いで代金を受け得とるシステムを採用しています。

つまり、利用者から支払い日に返済がなければ、貸し倒れのリスクが伴うのです。

カード会社は貸し倒れリスクを回避するために、利用者が「支払い日にしっかりと返済ができる性格かどうか」を判断する必要があります。

利用者の性格は

  • 個人信用情報機関に異動情報や事故情報がないか
  • 申込書に書かれている内容が事実か

で判断されます。

過去に滞納した記録が個人信用情報に残っていたり、申込書に虚偽の内容を記載していたりすれば、後払いを許可するにふさわしい性格と見なされず、審査に落ちる可能性が非常に高くなります。

Capacity(資力)

資力とは、収入や職業など、利用者が借りたお金をしっかりと返せるかどうかの返済能力を見る審査基準です。

クレジットカードの申込書には、資力を見る以下の項目があります。

  • 職業
  • 勤務先
  • 雇用形態
  • 勤続年数
  • 年収
  • 他社借り入れ

なお、キャッシング枠を50万円以上で申請する場合や、他社を含めた総借入残高が100万円超の場合は、貸金業法によりカード会社が申込者の年収を把握する義務が生じるため、収入証明書の提示が求められます。

Capital(資産)

”Capital(資産)”は、利用者の預貯金額や自宅などの不動産のことで、申込書では以下の項目が該当します。

  • 居住形態(賃貸or戸建)
  • 居住年数

資力や性格に比べると、さほどクレジットカードの審査で重視されていませんが、担保に入れられるような不動産を所持していれば、審査上で有利に働きます。

クレジットカードの審査に通過するための目安

クレジットカードの審査は、カード会社各社が明確な審査基準を公表していないため、「会社員のほうがカードを作りやすい」「個人事業主(フリーランス)はカードが作れない」といったことが取り沙汰されています。

審査に通過するための最低基準としては、一般的に以下の条件をクリアしていることが目安となります。

  • 信用情報に異動情報や事故情報がない
  • 安定した収入がある
  • 1年以上の勤務年数、居住年数がある

審査で重視される収入に関して言えば、高収入であることよりも安定した収入があること求められます。

たとえば、1年目で年収1,000万円の自営業者よりも、勤続5年で年収500万円の会社員の方が審査での評価は高くなります。

クレジットカードと信用情報

信用情報とは、クレジットやローンなどの契約内容や返済・支払状況、支払い残高等に関する情報のことです。

銀行やクレジットカード会社、消費者金融会社などが加盟業者として組織する信用情報機関が情報を管理・提供しています。

新たにクレジットカードの発行を希望する際、あるいは利用限度額の増枠を希望する際は、クレジット会社やローン会社などは消費者の「信用」を判断する要素となる情報を信用情報機関に照会、クレジットカードの発行が可能かどうかを判断します。

信用情報機関とは

信用情報機関とは以下の3機関の総称です。

  • 株式会社シー・アイ・シー(CIC)
  • 株式会社日本信用情報機構(JICC)
  • 全国銀行協会(全銀協・JBA、あるいは全国銀行個人信用情報センター・KSC)

それぞれの信用情報機関は加盟している金融機関が異なります。

信用情報機関加盟業者
株式会社シー・アイ・シー
(CIC)
  • 消費者金融
  • クレジット会社
  • 信販会社
  • 保証会社
  • リース会社
  • 銀行
株式会社日本信用情報機構
(JICC)
  • 消費者金融
  • 信販会社
  • クレジット会社
  • 保証会社
  • リース会社
  • 保険会社
  • 携帯電話会社
全国銀行個人信用情報センター
(JBA・KSC)
  • 銀行
  • 信託銀行
  • 信用金庫
  • 農業協同組合
  • 信用組合

カード会社は、新規カード発行の申込みがあった際、申込者の個人信用情報を照会し、申込者が過去にカードの支払いを遅延していないか、多額の借入がないかなどを確認し、カード発行の可否を決定します。

信用情報機関の業務

信用情報機関は、消費者の信用情報をクレジットカード会社、消費者金融会社、銀行などの金融機関から収集・登録した情報を管理、提供する業務を行っています。

クレジットカード会社は申込者の審査の際に、信用を正確に調査できるよう信用情報機関から信用情報の提供を受けます。

また、個人でも信用情報機関に信用情報の開示申請をすると、「開示報告書」の閲覧が可能となります。

信用情報機関に登録される情報

信用情報機関に登録される情報は、

  • 個人情報
  • 申込情報
  • 契約情報
  • 返済状況
  • 事故状況

です。これらはそれぞれ定められた期間(0.5~10年)、信用情報機関に登録されます。

登録情報CICJICCJBA
申し込み0.5年0.5年0.5年
61日以上延滞5年1年5年
3ヵ月以上連続延滞5年5年5年
強制解約記載なし5年5年
債務整理5年5年5年
自己破産7年5年10年
代位弁済記載なし5年5年

1回でも返済を延滞してしまうと信用情報に「61日以上延滞」として記録が残り、いわゆる「信用にキズがつく」状況となります。

信用にキズがつくと、クレジットカードの発行やローンを組む際の審査で不利に働いてしまいます。

クレジットカードを利用している間は、延滞や債務整理などで信用にキズがつかないようにすることが重要です。

ショッピングローンも信用情報に登録される

分割払いやリボ払いといったショッピングローンの利用は信用情報に履歴が残りますが、月々の返済を滞りなく行っていれば、信用にキズがつくことはありません。

しかし、ショッピングローンの支払残高がクレジットカードの利用限度額ぎりぎりの状態(通称「リボ天」)だと、審査に通りづらくなる可能性があります。

ショッピングローンの返済が滞れば、信用情報に確実にキズがつくことは言うまでもありません。

ただし、ショッピングローンは信用情報機関に月次報告(更新)されるため、リアルタイムでの確認は不可能です。

信用情報に照会して審査を行う金融機関側も、ショッピングローンの状況については逐次把握ができません。

クレジットカードとクレヒス

クレヒス(クレジットヒストリー)とは、クレジットカードの利用履歴(ヒストリー)のことで、信用情報機関のCICに登録される利用履歴のことを指します。

CICに登録される信用情報

CICには、クレジットカードの新規申し込みの際に登録される「申込情報」、契約締結後に登録される「クレジット情報」、利用中に登録される「利用記録」が残されます。

また、CICに登録されている信用情報は情報の種類ごとに以下の期間登録され、期間が過ぎた情報は自動的に抹消されます。

信用情報の種類主な情報項目保有期間
申込情報
  • 本人を識別するための情報
    氏名、生年月日、郵便番号、電話番号等
  • 申込み内容に関する情報
    照会日、商品名、契約予定額、支払予定回数、照会会社名等
照会日より6ヶ月間
クレジット情報
  • 本人を識別するための情報
    氏名、生年月日、性別、郵便番号、住所、電話番号、勤務先名、勤務先電話番号、公的資料番号等
  • 契約内容に関する情報
    契約日、契約の種類、商品名、支払回数、契約額(極度額)、契約終了予定日、登録会社名等
  • 支払状況に関する情報
    報告日、残債額、請求額、入金額、入金履歴、異動(延滞・保証履行・破産)の有無、異動発生日、延滞解消日、終了状況等
  • 割賦販売法の対象となる商品の支払状況に関する情報
    割賦残債額、年間請求予定額、遅延有無等
  • 貸金業法対象商品の支払状況に関する情報
    確定日、貸付日、出金額、残高、遅延の有無等
契約期間中および契約終了後5年以内
利用記録
  • 本人を識別するための情報

氏名、生年月日、郵便番号、電話番号等

  • 利用した事実に関する情報

利用日、利用目的、利用会社名等

利用日より6ヶ月間

参考:https://www.cic.co.jp/confidence/posession.html

クレジットカードの審査に落ちた場合、すぐに別のカードに申し込むのではなく、半年待ってから申し込んだほうが良いのは、申込情報がCICに6ヶ月間登録されるからです。

また、延滞や債務整理といったカード事故は、クレジット情報の「異動(延滞・保証履行・破産)の有無」、「異動発生日」としてCICに5年間登録され、「信用情報にキズがつく」「信用ブラック」と言われる状態になります。

このように、個人のクレヒスはCICをはじめとする信用情報機関に登録されます。

良いクレヒスと悪いクレヒス

「良いクレヒス・悪いクレヒス」をご存知でしょうか?

良いクレヒスとは、直近24ヶ月以内において、支払期日までに遅れることなくきちんと返済している状態のことです。カードの利用と遅れずに返済を繰り返すことを「クレヒスを育てる」と言ったりもします。

悪いクレヒスとは、直近4ヶ月以内において、1回でも遅延や滞納などが発生している状態のことです。

「悪いクレヒス」と判断される要因

  • 直近24ヶ月の支払履歴に遅延や滞納がある
  • 金融事故を起こして異動情報欄に掲載されている
  • 30代以上なのにクレヒスが一つもない
  • 直近1年以内に複数の融資の申込みを行なっている
  • 過剰な借入件数・借入額がある
  • 分割払いで購入した携帯電話やスマホの電話料金を3ヶ月滞納している

注意すべきこととして、クレヒスがまったく無い(クレヒスが育っていない)ことも、クレジットカードの審査では不利になってしまいます。

さらに、3ヶ月以上(61日以上)の長期滞納や債務整理は重大な金融事故情報としてCICの異動情報欄に別途掲載されます。

滞納は完済してから最長5年間債務整理は合意後最長5年間、記録が残り続けます。

金融機関によっては、1年以上前の支払履歴に1回や2回の遅延があった程度では、審査において厳しい判断を下すことはありません。

しかし、長期滞納や債務整理が登録されていれば、ほぼ確実に審査の通過は不可能でしょう。

とくに教育ローンや住宅ローンの審査ではクレヒスが重視されるため、悪いクレヒスの状態ではローンを組むことができません。同様に、悪いクレヒスがあると新規のカード発行やショッピング枠の増額も難しくなります。

クレヒスは現在の借入状況のみならず、将来設計にも大きな影響を及ぼします。将来的にマイホームやマイカーをローンで購入したい、子供の教育費に教育ローンを利用したいと考えている方は、良いクレヒスを積む必要があります。

したがって、クレジットカードを利用している間は、滞納や債務整理などで信用情報にキズがつかないようにすることが最重要です。

クレジットカードで購入した商品の所有権

クレジットカード現金化にも関わるトピックとして、「クレジットカードで購入した商品の所有権は誰にあるのか」という点について理解しておきましょう。

カード決済で購入した商品は、代金が完済されるまでクレジットカード会社に所有権があり、これを「所有権留保」と言います。

つまり、代金を完済して初めて、カードの利用者に商品の所有権が移動するのです。

所有権留保の状態、つまり代金を完済していない商品を第三者に転売することは、横領罪が疑われる可能性があります。

クレジットカード現金化の「買取方式」は、カードで購入した商品を代金完済前に現金化業者に買い取ってもらい、お金を作る方法です。

これが横領罪にあたる可能性があるため、クレジットカード現金化の買取方式を違法とする見方もあります。

クレジットカード現金化のもう一つの方式である「キャッシュバック式」は、商品の転売とは異なる方法でお金を作る方法であるため、横領罪に疑われるリスクは回避しています。

しかし、カード会社は利用規約により「換金目的のカード利用」を禁止しているため、どちらの方式で現金化するにせよ、クレジットカード現金化の利用者には、カード利用停止のリスクが伴います。

クレジットカードの仕組みに関するQ&A

クレジットカードの仕組みに関して、よくある質問と回答をQ&A形式でまとめてみました。

Q.審査に落ちた理由を知りたいのですが?
A.カード会社から審査落ちの理由を教えてもらうことはありません。記事本文で解説した「3C」を参考に、審査に落ちた理由を考えてみましょう。

Q.支払い日までにどうしてもお金を準備できないのですが?

A.支払い日が来る前にカード会社に相談しましょう。無断で支払いが遅れるとカード会社から「信用がおけない人」と判断され、信用にキズがつきます。「後からリボ払い」が利用できるのであれば、リボ払いにして月々の返済負担を減らす方法もあります。
Q.分割払いとリボ払い、どちらを利用したほうが返済負担を減らせますか?
A.月々返済できる金額、返済期間で異なります。カード会社が返済シミュレーションを公開しているので確認してみましょう。なお、分割払いもリボ払いも、トータルで見れば総返済額が1回払いや2回払いよりも大きくなるため、どうしても1~2回では返済できない場合にのみ利用すべきです。

Q.ゴールドカードやブラックカードとは何ですか?

A.どちらもクレジットカードの格付けのことで、一般のカードよりも付帯サービスや特典が充実しています。いずれも収入や勤続年数が申込時よりも上がっていることや、良好なクレヒスを積んでいることが発行の条件となります。なお、ブラックカードはカード会社が良質な顧客と認めた人にしか発行されません。

Q.クレジットカードの発行後も審査は行われますか?

A.カード利用中にも「途上与信」と呼ばれる審査が行われます。途上与信ではクレジットカードの利用履歴や他社のクレジット・ローンの利用状況、収入の状況などが審査されます。途上与信の結果が良ければ自動的にショッピング枠の上限が増枠されますが、結果が悪ければ減枠されたり、強制解約になったりします。

クレジットカードの仕組みを正しく理解して賢く使う

クレジットカードの”Credit(信用)”という言葉が示すとおり、カード会社に信用されているからこそ与えられているのがクレジットカードです。

カード会社と交わした約束とルールをしっかり守り、計画的に利用していれば、クレジットカードほど便利なものはありません。

クレジットカードは作るよりも、正しく使い続けることのほうが重要です。

本記事で解説したような仕組みを正しく理解して、現金に代わる決済方法の一つとして、あるいは自身のステイタスとして、クレジットカードと賢く付き合っていきましょう。